記憶には残ってないやろうけど、完全に忘れられとる訳や無いし。
目が醒めて、もう１度キスしたら、完全に思い出すやろ？
お前のカラダに残ってる、オレの名残とか・・・全部。
・・・・・なぁ？恭介？
『記憶の隙間と時間の狭間で』
「聞いてるろ！！ わかったわかった！ふとんもてっぺーも紳士も俺のおよめさんにするろ！」
「えっ！？」
そう宣言してくれた恭ちゃんに、同じ台詞をもっかい云うて貰おかと隣見ると・・・
もう寝息たてとるし。
「何や恭ちゃん、プロポーズした途端寝てまうなんて酷いやんか」
苦笑しながら、寝入っとる恭ちゃんの隣に潜り込んで、柔らかい髪撫でとると
「ん・・・てっぺー」
恭ちゃんの腕が伸びて、オレの頸に回ってくる。
「お、どしたん？」
恭ちゃんの方からしてくれたコト無下にする訳無いし、華奢な躯を素直に抱き締めた。
冷えた躯に、恭ちゃんの体温と、心地ええ躯の感触がして・・・。
「・・・・・コレは、何してもＯＫってコトやんな？女王様」
恭ちゃんのＴシャツ胸元までたくし上げて、スベスベの背中に掌滑らして、互いの素肌を密着させる。
「あったか・・・」
「あ・・・ん」
寝とっても、躯の方は結構反応してくれて。
・・・キスしても、ええかな。
「アカンかったら、そう云うて・・・」
恭ちゃんの紅い口唇を舌先でなぞってから舌挿し入れて、恭ちゃんの舌と絡ませた。
「んん・・・っ」
恭ちゃんの指がオレの髪撫でてきて・・・
寝とんのに、何で誘うてくるんかな、オレの女王様は・・・。
「アカンて・・・。オレ、アホなんやから、止まらんようなるやん」
自分からキスした癖して、自嘲しながら、散々貪った口唇を離した。
こんだけキスしても、起きる気配は全く無い。
・・・泥酔しとったもんなぁ。
また恭ちゃんの髪を弄っとると、めっちゃ自然に擦り寄ってくる可愛え寝顔を眺めて。
「どーせオレのが先起きるし、こんまま寝てもええよな」
恭ちゃんと躯くっつけたまま、背中に回してた腕にちょびっと力籠めて、余計に抱き締めて・・・瞳閉じた。
翌朝。
やっぱオレのが先起きて。
腕ん中の恭ちゃんの寝顔をまず、確認して。
「おはよー女王様。昨夜はありがとうなぁ」
夢中んなって、オレの服洗ってくれとった姿思い出して、触れるだけのキスした。
・・・こんまま襲うてまうのもええけど、恭ちゃんの可愛え顔見たいし。
胸まで捲くっとった恭ちゃんのＴシャツ戻して、オレのコト抱き締めてくれとった細い腕も勿体無いけど外して、恭ちゃんの躯仰向けにさした。
その向こうに、あの紳士人形がしっかり布団掛けとるトコが視界に入って・・・。
「恭ちゃんの戦利品やもんな」
吹き出しそなんのを頑張って抑える。
ココで爆笑するんは拙い。
「早よ起きてーや、恭ちゃ〜ん」
ちょっと肩とか揺すって促して、頸まで布団掛けて、恭ちゃんが起きんの待っとった。
暫くして、やっと目ぇ醒ました恭ちゃんが二日酔いの頭抱えながら
オレ見て、
紳士見て、
「・・・・・え？」
呆然としとる表情も、めっちゃ可愛えー。
ドキドキしながら、恭ちゃんの突っ込み待つ朝も、ええなぁ。
了
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真改さまよりSSを戴きました！
拙作、「紳士人形と酔いどれ女王様」
シリーズ より
ＳＳを書いて下さったという事で…感激です！有難うございます！！
わーい、【第３話・二日酔い】と【第４話・空白の記憶】の行間だー♪
哲平ちゃんは恭ちゃんホントに好きだなあ〜ｖ
そのまま抱きしめてるんじゃなくて、わざわざ服捲くり上げて
素肌を晒してんのが…哲平ちゃんたら！えち！って感じですねー。
恭ちゃんも寝てるのに、素で誘っちゃダメですよ。
狼さん止まらなくなるじゃないですか（笑）
ラヴラヴえちぃ哲恭をありがとうございます！
しかし…。
もっと早くにこのステキＳＳを戴いてたのですが
掲載作業が遅くなってしまって申し訳ありません；
と、申しますのも…さ…挿絵が…！＿|￣|○
どう描いてもえちぃコトしてるよーにしか見えないのですよぅ！
た、ただ一緒に寝てるだけの絵を描こうとしてるのに！
お前ら（ピーーーーーーーーー）なのか！！＜不適切な発言の為、削除されました（笑）
【参考資料】→シャレにならない方の挿絵
(見ようによっては１８禁)
「ギリギリ絵師」としては、ギリギリラインでほんわか可愛いのを狙いたかったのですが。
と、いう訳で！ ラヴラヴな「行間」を有難うございました〜！！
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