眠りによせて
オレの恭ちゃんと、ちっさい恭ちゃんが、頑張ってオレの部屋掃除してくれとって。
乾した布団取り込んどったのが、何時の間にか静かやったから。
どないしたんかと部屋覗いた。
洗ったばっかのシーツを、掛けようとしとったんかな。
あからさまに作業途中の布団の上で、恭ちゃんが寝息立てとって、その繊細な指の辺りに、ちっさい恭ちゃんも、同じ貌して寝とった。
起こさんように傍よってみる。
恭ちゃんが、寝顔も美人なんは今更云うまでもないけど、ミニ恭ちゃんもちゃんと・・・。
「ちっこいのに、睫毛長いんやなぁ・・・やっぱし美人やな」
頭に被さってる頭巾取って、髪に触れる。
「感触も同じや」
恭ちゃんの髪と同時に触って、柔らかい手触りに知らず笑みが零れて・・・。
綺麗な二人の寝顔見てたら、オレも眠たなってきた。
「オレも混ぜてな、眠り姫」
ちっさい恭ちゃんの頬に触れるだけのキスして、
「お掃除お疲れさんです、女王様」
恭ちゃんの口唇に何度か啄むキスをしてから、
「オレの夢見てな、お2人さん」
ちっさい恭ちゃんを潰さんよう気遣って、恭ちゃんの髪に頬擦りしながら転がると
「「ん・・・てっぺー・・・」」
同じタイミングで、同じ声で、可愛え貌して・・・。
倖せ満喫しながら、意識が消えてった・・・。
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「哲平、起きろ・・・哲平」
頬をぺちぺち叩かれて、最初ヘルかと思たんやけど・・・名前呼ばれたな。
「恭ちゃ・・・」
手を伸ばしたら、掌にすっぽり納まった躯。
やっぱミニ恭ちゃんやった。
頬に触ってきた手の感触、ちっさかったし。
「こらーっ止めろって!痛いってば、哲平!」
「おはよー恭ちゃ〜ん」
可愛えから、どうしてもすりすりしてまうんやんな〜。
ちっこい手が、一所懸命オレの顔押し退けようと頑張るんも、可愛え・・・。
「離してやれ、馬鹿っ!」
夢中になっとったオレの頬をはたいた手は、恭ちゃんのやった。
「痛いやんかー」
「ちびも痛がってるだろ、そこ退け!シーツ掛けてる途中だったんだから」
『恭ちゃんのが先寝とったやん』
・・・何て云える雰囲気違う・・・もしかして、お掃除モードか。
「すんませんっ」
慌てて飛び起きて、恭ちゃんの脇擦り抜けてこうとする腕が掴まって、
「離してやれって云っただろ?」
背筋が寒くなるような、綺麗な笑顔。
・・・めっちゃ恐い。
「恭ちゃん、助けて」
ちっさい恭ちゃんにお願いしてんのに、
「だから、離せって云ってるだろっ」
こっちはこっちで怒るし・・・。
「「お前の部屋なんだから、一緒に掃除するか?」」
そろって綺麗な顔向けてきてくれんのは嬉しいねんけど、な?
「あっ、オレ用事あったんやった!!ほい、恭ちゃん!」
ミニ恭ちゃんを恭ちゃんに預けて、自分の部屋から逃げ出した。
2人共綺麗やし、可愛えトコも同じで、倖せなんは間違いないんやけどなぁ・・・。
女王様がもう1人増えたんは、ちとキツいわ・・・。
了
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真改さまよりSSを頂きました!
くうううううううううう!!! 萌ゆる! 萌え死ぬる!
いいね!いいね!
本当、ごろごろ転げまわりますよ!
ちっさい恭ちゃんは「ちび恭ちゃんと無精ヒゲ」シリーズ
より
という事で、本当にどうも有難うございます!かぁいいです!
勢い余って 挿絵も勝手に挿入させて頂きました;
そうそう、最初に戴いたのは
「 恭ちゃん達の間に割り込んで、転がると、」という
両手に花、もとい「両手に女王様(笑)」の図だったんですが
挿絵を描く際に「どっちか片一方の方を向いてたら
もう一人が寂しい図になっちゃうなあ;」と勝手に
配置替えしちゃったんですー。
そしてその修正案も戴いたので、
今回は有難く修正バージョンの方で掲載させて戴きました。
「両手に女王様」も捨てがたいんですけどね(笑)
ではでは、素敵な作品を有難うございました!
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