頭の芯から躯の奥まで
痺れて蕩けるような・・・熱い夜を
お前と
『真夏の夜の・・・』
「よきにはからえ、哲平ー!」
「・・・恭ちゃん、意味解って云うとる?」
ええ感じに酒入って、すっかりご機嫌の女王様。
浴衣の胸元肌蹴さして肘突いて、横向けに寝転んどる姿はかなりやばい。
浴衣から覗く肌はほんのり桜に染まっとったりして、見とるとキレそうやし。
一緒に騒いどるうちに、ねーさんに引っ張られるか何かしたんかで緩んだ帯とか。
寝転がった先の脚をぱたぱたさすから裾捲くれて、白い脚が膝上まで露んなっとって。
全身がオレを煽っとる。
止めの台詞も真顔で云われて、固まってもうた。
『浴衣に似合う』云われて持たされた筈の扇子をひらひらさして。
「意味って何がだ。楽にして、好きにしていーんだ!」
楽しそーに笑て、手許の梅酒を舐める紅い舌。
「好きにしてええ云われてもなぁ・・・」
恭ちゃんがオレによう云うやん?
『なんで我慢せぇへんねや!』とか『大人しくせい』とか。
無理やて。
頼むから、ほんのちびっとでええから自分の色気を自覚してくれ。
「オレが好きにしたら恭ちゃん怒るやん」
「今日はいーんだ。無礼講だ」
ホンマかい。
「途中で止め云われても無理やで?」
浴衣着とるお前が何時もと変わらん表情でオレを見つめてくる。
色付いた頬で、潤んだ瞳で。
「只でさえ、ずっと我慢しとったんや」
ねーさん等に花柄浴衣着せられて嫌がっとるトコもめっちゃ妖艶で。
花火終わった後に漸く男もんの浴衣着て安心しとった笑顔も・・・可愛えから。
「何で、がまんなんかするんだ」
「ん?」
「全然飲んでないじゃないか!もっと飲めてっぺー!」
自分が舐めとったグラスをオレに向かって寄越す。
酒我慢した云う話やないねんけど。
女王様からの賜りもんやから、ありがたく頂いときますわ。
「・・・ほな、遠慮なく」
受け取って、一気に呷った。
甘ったるい。
空のグラスを善に戻すと、氷が音立てて揺れた。
「哲平・・・似合うなー・・・浴衣」
細い指が伸びてきて、白い指で支配した扇子でオレの鎖骨撫でた。
仕草も、表情も・・・めっちゃやらしいな、恭介。
「俺が同じことすると・・・だらしなく見えるだけだ・・・」
暑うて鬱陶しいから肌蹴さした胸元を扇子でなぞられて、こそばゆい。
「お前のはだらしないとか、そんなん違うやろ」
扇子に心臓突かれたまま恭介の躯を越して、背後に寝そべる。
「だらしないんやのうて、色っぽ過ぎて瞳のやり場に困るんや」
パタンて畳に落ちた腕。
振り返って見上げてくる頬にキスして、胸元に手ぇ挿し入れた。
「ん、ぁ・・・っ」
突起摘むと、恭介の全身が揺れる。
「そんで、ココにこーやって手ぇ入れて、お前に触りたなるんや」
「そ、んな・・・こと・・・」
オレの腕に縋りつくみたいに、恭介が腕に力籠めてきて。
「お前だって・・・同じ・・・や、あぁっ」
ちびっと強く引っ掻くと、艶やかな声が漏れる。
頭仰け反って露んなった白い頸を、舌でなぞった。
「嫌やて云うても、途中で止めへんて云うたやろ・・・?」
『好きにしてええ』なんて、間違ってもオレ以外の奴の前で云うてくれるなよ?
「云った、だろ・・・無礼講、だって・・・」
恭介に袖引っ張られて、浴衣から肩がはみでた。
「だから・・・ちゃんと、見せろ」
指先で、恭介の肌の感触の滑らかさに夢中んなって撫でとると、顔寄せてきた恭介と、ほんの少し口唇が触れ合った。
「何が見たいん・・・?」
緩んだ帯解いて、益々浴衣肌蹴さして。
衿を噛んで脱がす。
白い肩から鎖骨まで舌でなぞると、女王様の扇子が開いて。
内緒話するみたいに口許が隠された。
「お前が・・・乱れてるところ」
「恭介・・・?」
パチンて扇子が閉じて、頬に触れてきて・・・見詰め合う。
梅酒がかなり効いたんか?
何でこんな積極的やねん。
・・・お前をココまで酔わす程、ええ男なんやな。オレは。
「キス、しろよ。・・・何時もみたいに・・・すごいの」
掌で解る。
滑らかな肌の下の恭介の鼓動が、めっちゃドキドキしとるんが。
「仰せの通りに、女王様」
紅く濡れた口唇を、ちびっとだけ重ねる。
梅酒の甘い香りと、柔らかい口唇の感触に、理性が揺らぐ。
止めの台詞を、また聴きたい。
「・・・ホンマに、好きにしてええねんな?遠慮せぇへんぞ?」
「くどいぞ。・・・よきにはからえ」
艶増した涼やかな声。
・・・京香ねーさんがめっちゃ熱心に時代劇の話しとった所為やろか。
オレの女王様が、こんな台詞云いたなったんは。
「その台詞・・・他で云うたらアカンで?」
「お前にしか云わない。・・・云うと、お前がおどろいてかわいーから」
微笑んだ女王様が、待ち切れんようにキスしてくる。
「ほな、もっと驚かしてくれ」
深く重ねた口唇の間から舌挿れて、甘い口腔を貪ってく。
「ふ・・・んん」
恭介の浴衣の胸元を思っ切り拡げて、細い脚の間、裾から手ぇ入れて下着降ろして取っ払う。
何時も何時も、この瞬間はドキドキするんがガキみたいで・・・。
初めてみたいやんな。
こんな風に思うんは、お前だけや・・・。
スベスベの脚撫でながら脚開かして、その間にに躯入れた。
片腕を背中と座布団の間に挿れて、細腰浮かせて。
灯りに晒した白い脚を、中心に向けて掌で撫でてく。
「ん・・・っ」
脚に掌触れただけで感じるみたいで、逃げるように脚が動く。
「色っぽ過ぎや」
辿り着いた、艶かしい脚の中心。
指先で根元から撫で上げると、嬌声上げた恭介の腰が跳ねた。
震える手が伸びてきてオレの浴衣引っ張るから、その腕を頸に誘導して、抱き締めて貰う。
「てっぺー・・・待て」
「ん?」
必死にオレに縋り付いて、妖艶な顔で見上げてくる恭介の口唇を舐めた。
「俺だけ、じゃなくて・・・お前も、こわれろ」
凄い殺し文句云うた口唇が深く重なってきて。
頭撫でてくれる指が、オレの髪掻き回す。
女王様のご命令や。
下僕は、命令に従うだけ・・・やんな。
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肌蹴た浴衣の隙間から覗く肌に汗が浮く。
オレの躯から落ちた汗が恭介の肌を流れると、ビクリと躯が揺れて。
熱い内壁に包まれとる自身が締め付けられる。
只でさえ、めっちゃ色っぽい姿態見せ付けられて。
キレそうな程甘い声で名前呼ばれて。
爪立てながら縋り付いてくるお前にやられて、イキそうなってんのを必死に堪えとるっちゅうのに・・・。
「ホンマに・・壊れるわ」
腰揺らして、恭介のより敏感な箇所を擦り上げる。
「あぁぁ・・・っっ」
仰け反った白い喉。
幾つもつけた紅い痕に、またきつくキスしてく。
「てっぺ・・・」
立たせて割り開いた膝が、脇腹擦ってくる。
何度も放った蜜で濡れて、妖しく光る白い脚。
・・・困った女王様やな、ホンマ。
コレ以上オレを煽って・・・どうするつもりや。
「もっと・・・」
「・・・恭介?」
瞳が合う。
零れた涙を舌先で拭うと、何度か瞬く潤んだ瞳。
ほとんど脱がせ掛けた浴衣から伸びた腕が、オレの腰抱いて。
帯びの結び目を引っ張って・・・解いた。
「もっと・・・こわれろって・・・云った、だろ。ひとりだけ・・・涼しい顔、してんな・・・っ」
オレかて必死や。
せやけど、酔うてる女王様にどんな云い訳したかて無駄や。聴いてへんもんな。
「綺麗なお前を瞳ぇに焼き付けてんねん」
「だめ、だ」
「・・・今度は、躯に焼き付ける」
弛緩しとる華奢な躯を貪るように、熱く滾った自身をギリギリまで引いて、また最奥に穿つ。
弓なりに反った躯を追うて、細腰掴んで引き寄せる。
「あぁ・・・っ」
濡れた音が大きく部屋に響いて。
お互いの躯の間で擦れた恭介の中心の、蜜零す先端を指で撫でる。
ビクビクと躯震わして恭介が果てて。同時に、熱い内側に、何度目か解らん欲望吐き出した。
「・・・あ・・・あつい」
汗で額に張り付いた前髪を自分で払いながら、恭介が大きく息吐いた。
収縮する内壁が蠢いて、中のオレを煽る。
「せやろな。お前ん中も、めっちゃ熱い」
乱れた呼吸整える邪魔せぇへんように、頸筋から頬にキスして。
潤んだ瞳にも、そっとキスした。
「・・・汗、かいてる」
恭介の汗で濡れた指。
繊細なその指が、オレの頬撫でてくる。
「もっと壊したいねんけど・・・オレの好きにしてええねやんな?」
まだまだ足りないと、躯が叫ぶ。
恭介に煽られた熱は、そう簡単には退かへん・・・。
「もっと・・・?」
「オレの乱れたトコ、まだ見してへん」
頬に触れとる綺麗な掌に舌這わして、ゆっくりと腰揺らして、中をグルリと掻き回す。
「や・・・あぁっっ」
焦って肩を押し退けようとしたけど間に合わんで、肩に回った手が、爪立ててきた。
「どしたん?・・・もう無理か?」
逃げる脚拡げさして、紅く濡れた恭介の口唇を柔らかく噛む。
「てっぺ・・・ッ」
「壊してええて云うたやろ・・・?」
音さしてキスした口唇から離れて、耳に舌挿れると、またビクンって躯揺れて。
「なぁ・・・恭介」
耳許に囁くと、恭介ん中に納まっとる自身が喰い付かれるように締めつけられた。
困ったような瞳を彷徨わして。
強気に誘うてた躯が躊躇いながら逃げる素振り見せる。
そう云うのは反則やねんで?
色っぽい顔も、そんな可愛え顔も・・・お前の全部がオレを煽るんや。
「・・・・・てっぺぃ」
近寄った頭抱き抱えられる。
耳に触れてきたんは、恭介の舌の感触や・・・。
「特別に・・・ゆるす。・・・・・・・って、云ったら・・どう、するんだ?」
云われた台詞の魅惑と、耳許で囁かれた艶めいた声に躯が反応して。
恭介ん中で一気に怒張した。
「お前に赦されるんなら、他の何の赦しも要らん」
掻き抱いた躯を起こして、オレの上に座らせる。
自重で更に奥深くまで繋がって、そこを抉るように擦ると、華奢な躯が戦慄いた。
「苦情は受け付けへんぞ」
「あぁ・・・・その、瞳・・・」
腰から上はもう力入らんようで、オレの胸に躯預けてきて。
肩口に持たれ掛けられた頭。髪の匂いと柔らかさに、頬擦りする。
「オレの瞳が・・・どしたん?」
「・・・すき、だ」
頸筋に掛かる吐息と、触れる口唇。
「だから・・・もっと・・・」
鎖骨撫でてきた指が、そのまま頸なぞって肩に回る。
恭介の躯抱き締めて、女王様の望み叶える為に腰揺らす。
「てっぺー・・・」
「あぁ・・もっと・・・全部・・お前のもんや」
こんなに綺麗でやらしくて。オレを好きやて云うてくれて。
『好きにしてええ』なんて嬉し過ぎる台詞貰てめっちゃ倖せや。けど。
只1つ難点なんは、お前が明日、何も覚えてへんちゅうコトやな。
「・・・なに、かんがえてる?」
「お前が・・・明日・・・何も覚えてへんねやろなーて・・・」
「・・・躯に・・教えてくれるんだろ・・・?」
「恭・・・」
驚いてる間に、キスされて。
目の前に、得意気に微笑む女王様。
瞳も躯もゆらゆら揺れた、妖艶な姿で。
「よきにはからえ・・・てっぺー」
もう一度重なった口唇。
舌がオレの口唇なぞってくるのを、絡め取った。
律動のテンポ上げて、悲鳴に近い嬌声零す喉に噛み付く。
放った熱でよう滑る内壁を、濡れた音立てながら擦る。
繋がった箇所から溢れた蜜が脚も濡らして・・・余計、音が響く。
誘われんでも、浴衣のお前見ただけでキレそうやってん。
お赦し貰たら・・・遠慮なく壊すやろ。
「あ・・・あぁっっ」
「ん・・・っっ」
夏の夢。
一晩経ったら醒めてもうても、躯には、痕が残る。
お前の躯は、オレを覚えとるやろ。
もっと、強烈に・・・刻んでおくからやぁ・・・。
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「・・・・・そんな、こと・・・云ったのか」
朝云うよりも昼も終わりな午後。
やらしい躯に浴衣絡ました女王様のお目覚め。
昨夜の成り行き説明すると、拒否反応は無くて。
多少自覚があったんか『俺は何云ってんだ・・・』耳まで紅くさして、枕に顔埋めとる。
「扇子でオレのカラダなぞってな?めっちゃ楽しそうで色っぽい顔しとった」
「・・・・・もう止めようかな、酒」
張り上げ過ぎて掠れた、セクシーな声で後悔しとる恭ちゃんの、綺麗な脚を扇子でなぞった。
「や・・・ぁ、何してんだ!」
「恭ちゃんが着とる服て何でも全部捲くりたなんねん」
ふくらはぎから膝裏まで捲くって、もうちびっとでやらしい太腿云うところで扇子が捕まってもうた。
「悪戯すんな!あっち行ってろ!」
俯せから仰向けに体勢変えて腕跳ね除けようとしてくる。
白い腕に絡む浴衣。
昨夜つけた紅い痕が濃く残る肩とか胸とか頸筋とか露で。
肌蹴た襟元はへそ見えるまで開いたまま。
「せやなぁ。このまま夜まで休んで、また2人で壊れんのもええな」
扇子で恭ちゃんの腕封じて、無防備なへそに舌這わす。
「あぁ・・・っ」
吸い付く肌に口唇寄せて吸い上げると、腰が跳ねた。
「恭ちゃん?大丈夫か?」
呻き声も漏らさんと押し黙った恭ちゃんは、腰抑えて口唇噛み締めとる。
「恭ちゃーん?」
「・・・も、触んな」
「好きにしてええて、恭ちゃんが云うたんやって!」
記憶に無いやろうけど・・・ホンマやってんで?
「それは昨夜の話だろ!」
「・・・否定せぇへんな」
「・・・・・云った・・ような気がするんだ。・・・・・恐ろしいことに」
「ホンマに・・・?」
「はっきり憶えてる訳じゃないけどな。・・・昨夜は、そんな無茶な飲み方してない・・・だろ?」
確認するように訊いてくる。
上目遣いがめっちゃ可愛え。
「最後に飲んでたんは梅酒やった。飲む云うより舐めとるだけやってんけど・・・めっちゃやらしかった」
触れるだけのキスすると、浴衣の衿掴まれた。
オレも昨夜の格好のまんま。
意識なくした恭ちゃんと風呂入って、羽織って適当に帯で縛っただけ。
「お前だって、同じだろ」
「ん?」
労わりながら、浴衣の上から細腰撫でとると、昨夜みたいに恭ちゃんがくっついてきて。
「お前・・・自分がどれだけ色っぽいか・・・解ってないのか?」
昨夜の続きのような台詞云うた。
「解ってて・・・わざと、知らない振りしてるのか?」
「男前の自覚はあるで?無自覚に誘うて煽ってくる恭ちゃんに『解っとらん』て思われんのは心外やな」
「・・・・・気の所為だ、お前の。誰も煽ってなんか・・・」
「困った女王様やんな」
フイとそっぽ向いた頬に音立ててキスして。
まだまだお疲れの恭ちゃんを寝かし付けた。
髪撫でとると、すぐに穏やかな寝息立てて。
煽るだけ煽って、またオアズケ。
ホンマに困った子やな。
長い睫毛に縁取られた、閉じた瞼にもキスして。
「おやすみ、女王様。また誘うてな」
ほんのちびっとでも、覚えてくれとって、おおきに。
了
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元々は何気なく(特にバックストーリーもシチュエーションも考えて無かった)
裏トップに置いていたラクガキ「よきにはからえ」
なのですが
描いた私自身は「アレで話は浮かばんなあ…。どんなシチュエーションだよこれ。
大体「よきにはからえ」って何よ? 意味解んないわよ!」と 自己ツッコミしてたんですが…。
思いがけなく素敵SSを書いて戴きまして…ッ!!
最初に拝見した時「ヤヴァイ!こいつぁ最高にヤヴァイよ!
きょきょきょ恭ちゃんーーーーッ?!」と!<挙動不審すぎです(笑)
フト何気なく描いた一枚絵から、この様に素敵な
ラヴラヴえちぃお話を書いて戴きまして…本作品を拝見して素で
浴衣と恭ちゃんの組み合わせはめっちゃ危ない!!
…と、改めて思った次第でございます。
「よーし!戴いた作品の凄さに負けないよーに、こりゃ挿絵も時間取って
本気で描かないとイカンね!」と思ったのはいいのですが、
夏の暑中お見舞い時期は全く動けず、その後も時間は取れても
右手様の調子が上がらず…と、時期を見計らっておりましたら
掲載させて戴くのが大変遅くなってしまいました;;;
夏のお話なので夏に掲載したかったのに…あうう。
すみませんです;;(注:既に掲載時期は11月(え?))
華麗な扇子捌きで凶悪な程の色っぽさを醸し出す浴衣な恭ちゃんとか
珍しく積極的な女王様に誘われてドキドキしつつもやらしく攻める哲平ちゃんとか…
正に危険が一杯ですね! よきにはからわれてしまいましたよ!(意味不明)
いつもは記憶がフッ飛んでる恭ちゃんが
今回は珍しく(何となく、だけど)覚えててくれたのも
哲平ちゃんはやっぱり嬉しいんじゃないかなーって思いますvv
真改さま、素敵に危険なお話をどうも有難うございましたー!!
→おまけ&没カットもあるよ
真改さまのHPはこちら→
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