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「んー…」
「何だ、関西弁の小僧は寝てるのか」
鳴海探偵事務所内。
机の上に資料を広げながら氷室さんが云う。
哲平と俺と氷室さんの三人でこの夏の
事件について話しをしていた所だった。
事件を解決した後も、それで全部終わりだというコトは無くて。
報告書だとか色々と細かい作業は残る。
「哲平も、ずっと頑張ってくれてましたからね…。
この書類を書くのにもうちょっと掛かりますから
そのまま寝かしてやって下さい」
「ん。…で、この臓器売買に関してなんだが」
『買ってくださいー』
「うー…」
『買ってくださいー 雑巾買ってくださいー』
「臓器売買…。はい、これはこっちの資料で」
『いっしょーけんめー縫いましたー 買ってくださいー』
「オレがぞーきん全部買うたるー!!」
「「………は?」」
転寝している哲平が何か叫びだす
………どうやら、寝言らしい。
寝てても賑やかだな、この男は。
『てっぺー、ありがと。これで成美さんの
酒代…じゃなくって借金が返せるよ…』
「そっかー、良かったなー恭ちゃん…むにゃむにゃ」
「…………寝かしとく?」
「煩いから放っておきましょう」
『雑巾いっぱい買ってくれたから
これで心置きなくお掃除出来るな!』
「いやあああー!!
お掃除はイヤやー!!!」
「……何かうなされてるけど」
「もう永遠に寝かしておいて下さい」
…と、いう訳で「恭ちゃんは貧乏が似合うねプロジェクト」でした。
臓器と雑巾の語感が似てるねーというだけの
ただの駄洒落なんですが(笑)
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